01.30

AIデザインの登場でデザイナーはどうなるのか
4REAL DESIGNのそうまかおりです。最近こちらのブログはあまり更新されていませんね。個人ブログが多いので、こちらはだんだん縮小してシンプルにしていこうと思っています。ひとまず、今年もよろしくお願いいたします。
———-
「AIがデザインを作れるようになったら、デザイナーの仕事はなくなるのでは?」
これは、多くのクリエイターが一度は考えたことのある疑問ですよね。近年、Adobe FireflyやMidjourney、CanvaのAI機能など、デザイン業界にAIの波が押し寄せていることを感じています。
数秒で高品質なイラストを生成するAIがあったり、ワンクリックで美しいレイアウトを作成するツールが登場し、誰でも簡単にデザインができる時代になりつつあります。これにより、デザイナーの役割が変わりつつあるのは間違いありません。
しかし、本当にAIはデザイナーの仕事を奪うのでしょうか? それとも、デザイン業界に新たな可能性を生み出す存在なのでしょうか?
AIデザインの現状とできること
AIデザインツールは日々進化し、さまざまな分野で活用されています。
① 画像生成AIの進化
現在、AIに、簡単な指示を入力するだけで高品質なイラストや写真を自動生成できるようになっています。
広告ビジュアルの作成:企業が広告用の画像を作る際、AIを活用すれば短時間で複数の案を作成可能
コンセプトアートの制作:ゲームや映画業界では、AIを使ってビジュアルアイデアを大量に出す手法が一般化しつつある
② レイアウト・デザインAI
Canvaの「マジックデザイン」は、テキストや画像を入力するだけでAIが自動的におしゃれなレイアウトを作成してくれます。
メリット:「デザインの知識がなくても、短時間でそれなりに良いものが作れる」
③ フォトレタッチAI
Photoshopの「生成塗りつぶし」 機能を使えば、不要なオブジェクトを削除し、背景をAIが自動で補完 できます。従来の作業時間が大幅に短縮され、これまで1時間かかっていた画像編集が、数分で終わることも。
結論: AIは、「デザイナーが手を動かしていた作業」を劇的に効率化 することに成功している
AIによって「奪われる」可能性があるデザイナーの仕事
AIの発展によって、特に以下のような作業はAIが代替できるようになっています。
① バナーやサムネイルの量産
SNS広告やYouTubeのサムネイルなど、短時間で大量に作成する必要があるデザインは、AIの方が速く、安く、効率的に作れるようになりました。
② ロゴ・アイコンの自動生成
ロゴ作成サービスの 「Looka」「Wix Logo Maker」 では、企業の名前や業種を入力するだけで、AIがロゴを提案 してくれます。
問題点: デザインの独自性が失われ、「どこかで見たことのある」デザインになりやすい。
③ Webサイトのテンプレートデザイン
「Wix」や「Framer AI」などのノーコードツール の進化により、専門知識がなくてもWebサイトのデザインが可能になっています。
「テンプレートを使うだけで十分」な場合、デザイナーは不要に?
AIがいくら進化しても、現時点では人間にしかできないことも多く存在します。
① ブランド戦略やコンセプト設計
企業のブランディングにおいて、デザインは単なる見た目ではなく、企業の理念やストーリーを表現するものです。AIには「企業の思いや哲学を理解する力」はない。 これを形にするのは、やはり人間の仕事。
② UX(ユーザー体験)の設計
使いやすいWebサイトやアプリを作るには、人間の心理や行動パターンを理解することが不可欠。AIは「デザインの見た目」を作れても、「使いやすさ」を考えることはできない。
AI時代のデザイナーに求められるスキルとは?
AI時代に生き残るためには、「手を動かすだけのデザイナー」から「考えるデザイナー」へ進化することがポイントだと思います。
・AIを活用するスキル(AIツールを駆使し、作業を効率化できるか)
・ディレクション力(「何を作るべきか」を考え、AIに的確な指示を出せるか)
マーケティング・ブランディングの知識(ビジネス視点を持ったデザインができるか)
独自性のあるアート思考(AIには生み出せない「新しい価値」を創造できるか)
結論: 「AIを使いこなすデザイナー」が、次世代のクリエイターとして生き残る気がする
AIは敵ではなく、デザイナーを進化させるツールである
「AI = デザイナーの敵」ではなく、「AI = デザイナーの相棒」
AIの進化で「効率化できる仕事」と「人間にしかできない仕事」が明確に分かれるので、結果として「AIを使えるデザイナー」が次世代のクリエイターとして活躍できるのでないかなと思っています。
AI時代のデザイナーとしてどう進化しましょうか?
それではまた