08.23
アートディレクターとしての仕事(デザイン監修)
4ReaL Design, Design, Design&Supervision, Web, Work
4REAL DESIGNのそうまかおりです。今年の夏は暑いですね。と、毎年言っている気もしますが。
4REAL DESIGNは企業やサービスの価値をあげるお手伝いをしているデザイン会社。デザインをしてモノを作ることはもちろんですが、企業やサービスの価値を上げるためにどのようなことをしていくべきかなど、マーケティング目線でのデザインプランニングもしています。
そのような中で、企業コンサルティングの方と一緒に仕事をすることがあります。わたしの仕事は、その企業を今後どのようにしていくかというコンサルの方向性を理解し、それに合うデザインやプランニングを提案して作っていきます。プロジェクトによっては、長期間に及ぶものもあります。デザインだけのスポットなら長くても半年内には終わるのですが、企業のブランディングとなると時間はかかりますよね。その間作り出されるものやイメージに対して具体的にデザイン監修をしていきます。
リニューアルはブランディングの手段のひとつ
例えば、サイト制作はそのプロジェクトのひとつで最終形に到達するまでサポートしていくので、長期間に渡ることもあります。長いプロジェクトであれば、サイト制作に取り掛かるまでも時間をかけることもあります。制作に入ってしまえば3か月くらいですが、プランニングをまとめるのに1年とか。
先日公開された「大三鋼機株式会社」のリニューアルサイト。実に公開まで2年弱。スタートしてから別会社の「ASED lab.」を先に進める必要があったりと並行するプロジェクトだったということもありますが、方向性の決定にも時間をかけました。
詳細は、4REAL DESIGNのWORKSにて
コンサル的にはその間にクライアントの意識を高める狙いもあったのでしょう。会社を大きくしていくためには、まず、経営者の自己評価を上げる必要もありますから。だから逆にこんなに時間をかけられるほうが珍しいかもしれません。
スピーディに情報を共有する
月に2回のミーティングであらゆる方向性を探り、実際の案をデザインで具現化して共有。アイデアを形にして見せることができるということは、こういう仕事の強みでもあります。見ながら、修正しながら共有できるので、間違えることも少ないです。
話をするだけのイメージの共有はよほどわかり合った者同士ではないと難しい。テキストはもちろん、画像として形にするのは重要なポイントです。オンラインの打ち合わせ中に、その場で修正して見てもらうことができるので「では次回までに作ります」がなくてとてもスピード感もあります。鉄は熱い内に打て、じゃないですが、勢いのあるうちにコンセンサスを取るのも大事ですしね。
会社は名古屋にあります。会社の見学に行って、鉄鋼について色々と教えていただいた時のスナップです。いい雰囲気に撮れています。会社の空気感を知ることもデザインやプランニングには大切です。そこから出てくるイメージも全て材料になります。
デザインに業種は関係ない
自分だけではなく、こうしてコンサルの方と一緒に仕事をしていくことで学べることが多くあります。最初の頃は鉄鋼業の案件がわたしにできるのかと不安がありました。これまで経験したことのない業種です。
デザイン監修だけで止まるつもりが、最終的に構成も制作も全て行うことになりました。結果良かったのですが、当時は本当にうまくできるか不安でプレッシャーを感じていたことを思い出します。
そういうわけで、デザインやブランディングのプロセスには特に業種は関係ないのだと思うに至りました。仕事としてやっていくには「〇〇業専門」としたほうが集客しやすいかもしれませんが、あくまでも集客上の話。専門性を持たせると、業界のことはよく理解してもプランニングがパターン化してしまうような気もするのでそこは疑問です。
認知やイメージアップは、全体的なデザインが古いとか、昔ながら、の業界の方が効果がでやすいと思います。
色々楽しんでいきたいと思います。
それではまた。