2015
08.07

小さなデザイナー

Column, Design

 

「ねぇねぇ、オペラ座って知ってる?」

「もちろん知っているよ。どうして?」

「この間、図書館で借りた本のイリヤが、オペラ座でバレエを踊るのが夢と言ってたから、オペラ座知っているかなと思って。」

 

可愛い姪っ子(8)は、私が幼い頃から彼女に刷り込んだ、ロンドンとフランスがしっかり頭にスタンプされ、イギリスとフランスについては何かと聞いてきます。幼い頃の刷り込みってすごいなと関心。図書館でそういったたぐいの本が目につくんだから、私のその頃とは大違い。

まわりの大人のしていることや影響ってすごいもので、興味のある分野だったりするとより、その吸収はものすごいものがあって、これはとばかりに色々試しています。

 

前からお店を作って欲しいと言うので、お店のプランなどを考えてみてもらったり、大人のショッピングにつきあわせながら、お店の什器やレイアウトやインテリアなどメモをしてイメージにつなげてみたり。(彼女はショッピングに付いてくることは好きではないので、興味を持たせる意味で観察を促す。これ、成功。大人はショッピングができる。)

お店を作る上で必要なものをメモしまくって、おまけにお店の名前など考えてもらったりして、かなりこういうプロセスは好きらしいということがわかりました。

 

翌日は家に来ると、その夜に宣言をして、帰っていった彼女。帰ってから、昨日の続きのプランに書き加えていたようです。鏡、とか、アクセサリーショーケースとか、椅子とか増えていました。

そしてその翌日、午前中からやってきて、「カードが作りたい!」と。(昨日の時点で、まずはショップのカードとか作ってみたら?と提案したため。)朝からずっと我慢して待って、「やっとこれた!」と鼻息荒くやってきたのが10時頃。(私が10時頃にして、とお願いしたため。待ちくたびれたみたい。)

 

 

単純に、素材集の中から好きな素材をセレクトして、レイアウトして、文字を入れるという作業なのですが、小さな子にどこまでできるのかな?と謎でした。

素材にポストイットを貼っておいて、どんな風にレイアウトするか簡単に手書きして、イラストレーターでハガキサイズにアートボードを作成して、そこにセレクトした素材を1つずつレイアウトしていきます。

私が不安になることもまったくなく、サクサクと進んで行く作業。初めて使うMac(というかパソコンで何かするのが初めて)なのに、特に迷いなく教えた通りに進めて行くのを見て、現代っ子ってやつかなぁと関心。少しの手助けはしたものの、素材のサイズ変更を少し手伝ったり、レイヤー増やしてロックしたくらい。後はc+cもc+vもすぐ覚えたし、素材の傾け方も即覚えた。

「これって、下手な大人より、覚えが早いわっ!!笑」

あっと言う間に出来上がった、作品。
プリンターでプリントしたけれど、それは気に入らなかったみたい。「ちゃんとハガキにして!」と怒られました。なんていうの?それ大人になって役に立つプロ根性の土台??でしょうか?はは。

こんなことが簡単にできちゃうんだから、将来私仕事なくなるなと気がついた日でした。