2016
09.15

Astier de Villatteがパリのガイド本を出版

Design, I'm interested!, News, Paris

パリの器ブランドのAstierdevillatte(アスティエ・ド・ヴィラット)が、ガイド本を出版したそうです。

器好きの私としては、アスティエは大好きなブランドのひとつで、初めてパリに行った時に絶対に行くと決めてマグカップを2脚購入した想い出のショップ。仕事で撮影をしたブランドでもあるので、個人的には想いがあります。

写真は2012年に行った時の模様。(写っているのは私ではありません)
ブロカントな店構えに、手作りの白い器がたくさん陳列されている様子は興奮しました。

日本では、大事に飾ったり、小物を入れたり、商品写真に入れたりと装飾アイテム要素が強いブランドですが、店内には床に食器が無造作に積まれていてそれはそれで驚きました。窯元の雰囲気というか、天井の低い奥のお部屋はとてもアーティスティックです。まだ日本にはあまり入っていなかったので、貴重な本店訪問でした。

(今年も行ったのですが、友人の商品を購入するのみで、そういえば写真を撮り忘れ。新しくできた方のショップも行ってみたかったな)

前置きが長くなりましたが、そんなアスティエが出版社を作ったというお話です。

そして初めて出版したのがパリのガイドブック「MA VIE A PARIS(私のパリ生活)」。しかも活版印刷だというので、個人的には本の質感とデザインにとて〜も興味があります。

Ma vie a PAris☆この写真はアスティエのサイトのキャプチャです

活版印刷とは、昔はあたりまえでしたが今は少なくなってきている活字を使って印刷する印刷方法。活字を組み合わせて版を作って印刷するので、手間がかかるのですが、そのアナログ感や質感がデザインとして素敵だと注目されつつある貴重な印刷方法です。むしろ、近年注目されているかも。(ただ、手間がかかるから割高です)

(自分の仕事の資料も活版印刷で作りたいと願ってはいるのですが、そこまで予算がまわりません。もし興味のある方はぜひ活版印刷で印刷物作ってみませんか?)

活版印刷の本で、今までのアスティエのアジェンダを見ていると、あの質感の紙に印刷しているのだろうなと予測しつつ、現物が気になっています。日本語版は11月に発売されるらしいので、一応それを楽しみにしているのですが、フランス語版を入手できないかなと。日本語版はさらに印刷が大変だと思うので、両方比べたいと目論んでいます。

好きなブランドの本でパリのガイドブックで活版印刷なんてとても魅力的すぎてワクワクです。ここの興奮は人にはわからないだろうと思いつつ・・・

ちなみに、アスティエのサイトのデザインも雰囲気ありで参考になりますので、参考までに。独特なアニメーション(動き)があるので、みるとためになります。PCから観た方がいいと思います。
→ Astier de Villatte

screencapture-astierdevillatte-1474289982674

水晶のようなものが光って、カードがメニューになっています。他ページに行った際にメニューの渦巻きなど、遊び要素が多くあって、とてもらしい。配色はグリム童話のような世界観。深いグリーンのグラデーションに赤のワンピースがアクセントになって、物語を感じます。

→ casabrutusのWEBマガジンでこの本の記事を見つけましたので、詳細はそちらでご確認ください。

古いものと質感と手作りの白い器と新しいデザイン。パリらしさってこういうイメージのような気がします。