2018
05.10

見えないものを共有すること

Tips, Work

今年はちょっと面白いことになるような気がします。

昨年は走り過ぎてしまい、後半にちょっと疲れて(笑)道中、パリへ修業に逃亡しました。とはいえ、それも一つのプロジェクトのプロセスであったわけですが。そのプロジェクトはとってもゆっくりとしたペースで流れています。今のところ。

冒頭の「面白いこと」は、別のお話をいただいて、今後準備に取り掛かるという感じ。

「何かあるとたまに、何かあるよ!とだけ書いてあとはシーンとするな〜」

とツッコミをいただきそうですが。

そちらは、ちゃんと人のお役に立ちたいと思っている使命にのっとったことになるかと思いますので、そこはお楽しみに。パリ修業旅との振り幅の人生をお楽しみいただきたい限りです。

少しだけまじめに語る

私の仕事は、お客様のやりたいことへ向かって必要な表現方法を考えたり、そのためのデザインをしたりすることなのですが、仕事としてプロと呼ばれてやってはいますが、毎日毎回が勉強の日々で。当然1人だけで全てが完結するわけではないので、その都度一緒にやっていくチームとのやり取りをどうスムーズにするか、とか、クライアントとの情報の共有とか。デザインも入ると視覚的に共有できる部分も多いのですが、「考えやプロセス」を言葉で共有することは、とても重要でありとても難しいことです。

そして進行していく上で、段階プロセスの数を適度にすることも大切。少ないやり取りの回数で相手と共有できるほうが進行が早いし、デザイン面では、修正の数を最小限にできるということでもあります。必要なことを間引くということではなく、不必要なことをやらないほうがいいと思うわけです。

自分の頭の中を人に伝えることはかなり難しいこと

何年か前まで、サイトのデザインをする前によく伺っていたのは、好きなサイト、嫌いなサイト。好きな色、嫌いな色。(今は、方向性や客観的な目線で色やデザインのアドバイスもしているので、そこまで大きく好みに注目することはないのですが、以前は完全にサイトのデザイン制作だけを行っていたので、クライアント目線をヒアリングすることが最重要でした。)

色や形、雰囲気って、言葉だけでは伝わらないんですよね。私の言う赤が、相手にとって赤に見えるかわからない。というより、相手の言う赤が私の思っている赤とは限らない、っていうほうが正しいかも。

なので、絶対に絵で見ないといけないのです。クライアントが見えているものを見ないといけない。というわけで、参考になるサイトや色デザインを見つけてもらっていました。

情報の共有と共有認識ができると、その後の進行もスムーズで、ボタンの掛け違いやクライアントのニーズを受けきれてなかったと悔やむことも少なくなる。

デザインじゃない場合にも共有することが重要

見えないものを共有することってとても難しく、言葉のニュアンスやコミュニケーション能力だけでは補えないものもある。でも、情報を共通認識するということが、絶対的に仕事の成功を左右することになるので、その都度どうやって進行したり伝えたりしたらいいかを悩みます。そこが、日々勉強の所以であるわけです。

一番は、デザインの場合のように、見えないものを可視化するのがいいのかなと思っています。絵や表やグラフ。それを見ながら、情報の共有をしていくことは有効だと思います。自分の頭の中を人に見てもらうわけにいかないしね。(できたら最高に楽だと思うけれど!)しかしね、こうした資料を作るのはこれまたやはり作業時間が必要になってくるので、大変。でも、考えを伝えて理解してもらって安心してもらうことはやはり仕事のうちだと思うので、日々研究。

そういう感じで仕事をしています。思っているよりも、あなたのお仕事のことを私は考えているのです!

というわけで(これまた別の話ですが)、今年はそのうちちょっと面白いことになるような気がします。